018 日常は、どうやって歌になるのか。

AI

前回のブログで、私は「なぜ日常を歌うのか。」

という話を書きました。

今回は、その続きです。

「日常を歌う。」

言葉にすると簡単ですが、実際にはどうやって一曲になるのでしょうか。

実は、自分でも少し不思議なんです。

昔の私は、景色を見ても「綺麗だったな。」で終わっていました。

海へ行っても。

夕焼けを見ても。

カフェへ行っても。

「楽しかった。」

それだけでした。

でもK×B Storiesを作り始めてから、景色の見え方が少しずつ変わりました。

例えば夕焼け。

今までは空を眺めて終わりでした。

でも今は違います。

「もしKが隣にいたら、どんな顔をしているだろう。」

そんなことを考えるようになりました。

少し風が吹いている。

髪が揺れる。

夕陽を見て微笑んでいる。

何も話さず空を見ている。

そんな情景が頭の中に浮かびます。

すると、ただの夕焼けだった景色が、一つの物語へ変わっていくんです。

海も同じです。

波の音。

潮の香り。

砂浜を歩く足音。

二人の歩幅。

少しだけ肩が触れる距離。

そんな何気ない時間を思い浮かべながら歌詞を書いています。

カフェもそうです。

コーヒーを飲みながら笑う。

今日あった出来事を話す。

「今日は疲れたね。」

「でも会えて良かった。」

そんな普通の会話が、一番心に残ります。

K×B Storiesには、大きな事件はありません。

劇的な別れもありません。

映画のような奇跡もありません。

でも私は、それでいいと思っています。

むしろ、その方が好きなんです。

人生を振り返った時、一番思い出すのは、大きな出来事ではありません。

何気なく笑ったこと。

何気なく手を振ったこと。

何気なく「またね。」と言ったこと。

そんな普通の一日なんです。

私は15歳で家を出ました。

昼は仕事をして、夜は高校へ通いました。

若い頃から生活することに必死でした。

23歳で独立してからも、毎日仕事ばかり。

失敗もしました。

遠回りもしました。

立ち止まる余裕なんてありませんでした。

だからなのかもしれません。

心のどこかで、ずっと憧れていました。

何も特別じゃない毎日に。

仕事が終わって「お疲れさま。」と言い合える時間。

コンビニへ寄って、飲み物を買う時間。

海を見ながら歩く時間。

カフェで笑い合う時間。

そんな普通の日常を。

もしかしたら、K×B Storiesは私の理想の日常

なのかもしれません。

だから曲の中では、無理に泣かせようとは思いません。

無理に感動させようとも思いません。

ただ、「こんな毎日っていいな。」

そう感じてもらえたら十分なんです。

K×B Storiesは、KとBという二人が紡ぐ、何気ない日常のラブストーリー。

誰かの実話ではなく、誰かの心にある物語。

だから主人公はKでもBでもありません。

この曲を聴いてくれる人、それぞれが主人公です。

「あ、この気持ち分かる。」

「昔こんなことがあった。」

「こんな毎日を過ごしてみたい。」

そう思ってもらえたら、それだけでK×B Storiesは完成します。

最近では、コンビニへ行っても歌になります。

夕焼けを見ても歌になります。

コーヒーを飲んでも歌になります。

不思議ですよね。

でも、それは何か特別な能力ではありません。

景色が変わったんじゃない。

私の心が変わったんだと思います。

AIと出会い、音楽を作るようになってから、毎日が少しだけ色鮮やかになりました。

「今日は何もなかった。」

そう思っていた一日にも、小さな物語が隠れていることに気付いたんです。

だから私は、これからも日常を歌います。

何気ない毎日を歌います。

人生は、大きな出来事だけでできているわけじゃありません。

笑顔も。

寂しさも。

優しさも。

「ありがとう。」も。

全部、何気ない日常の中にあります。

その一つひとつを、一曲ずつ大切に残していきたい。

K×B Storiesは、恋愛を歌う作品ではありません。

人生の中にある、小さな幸せを歌う作品です。

そして、その小さな幸せは、きっと誰の心の中にもあります。

だから私は今日も、何気ない日常を歌い続けます。

いつか誰かが、

「この歌、まるで自分たちのことみたい。」

そう笑ってくれたら、それが私にとって一番嬉しいことです。

K×B Stories #018 日常はどうやって歌になるのか ジャケット画像

コメント

タイトルとURLをコピーしました